欧米のことわざで「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」というものがあります。 日本人の何倍もリンゴを食べる習慣から、リンゴの持っている機能が古くから受け入れられていたのでしょう。 実際、リンゴには鉄分、カルシウム、ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富に含まれており、健康管理に役立つ果物として知られています。ここでは、リンゴの持つ機能性食品としてのパワーと効能をいくつか紹介します。 |
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●コレステロール低下 ●便秘の予防 ●高血圧予防 ●肥満防止 ●糖尿病予防 ●疲れた体と心に ●虫歯予防 |
現代人の食生活は、肉、卵、バターなどが多く含まれており、動物性脂肪の採り過ぎは、血液中のコレステロールを増やし、動脈硬化や様々な病気の要因になっています。
リンゴにはペクチンという成分が多く含まれており、このペクチンがコレステロールを吸収するだけでなく排泄も促進する効果があると言われており、リンゴを食べる習慣が、コレステロールを下げる効果があると考えられています。
リンゴには繊維質が多いことは広く知られています。
このアップルファイバー(リンゴ繊維)にはセルロース、ペクチンが含まれており、それらには整腸作用があることがわかっています。
発ガン物質も早く体外に排泄する効果もあり、大腸ガンの予防にも期待されています。
また便秘だけでなく、消化不良や下痢にも効果があり、お腹に優しい味方なのです。
塩分の採り過ぎは体内のナトリウムが増えることで高血圧や脳卒中、心臓病の大きな要因になっています。
リンゴに含まれているカリウムが、ナトリウムの排泄をすすめて血圧を下げる腎臓の働きを助けています。
リンゴを食べることで、高血圧の予防にもなっているのです。
ついつい甘いものをとりすぎてしまい、肥満傾向にある方も多いのではないでしょうか。
そんなときはリンゴを1個食べてください。ボリュームのわりには低カロリーです。さらにリンゴ糖は冷やすとより甘く感じる成分が含まれており、甘いもの好きにはもってこいです。
食事の前にリンゴをひとつ食べることで、主食のごはんを減らし、糖質のとりすぎを防ぐことに役立てて下さい。
体内のインシュリン不足は、糖尿病のひとつの原因になっています。インシュリンの働きはカリウムが欠乏すると悪くなります。
リンゴにはこのカリウムが豊富に含まれており、リンゴを食べる習慣は、糖尿病の予防にもつながっています。
さらに、リンゴに含まれているペクチンは糖質を吸収する作用があり、糖尿病患者の血糖値を下げる効果があると言われています。
疲れとは、乳酸という物質が細胞内に蓄積されて起こると言われています。
リンゴには乳酸を減らし、新陳代謝を活発にするリンゴ酸やクエン酸などの有機酸が豊富に含まれています。
筋肉痛や腰痛、肩こりにも乳酸は大きく関わっているため、リンゴを食べることで、疲労回復を期待できます。
また、リンゴ特有の芳香とバランスの良い酸味と甘味は疲れた精神の癒し効果があると期待されています。疲れたときこそ、リンゴを1つ食べましょう。
意外に思われるかもしれませんが、実は虫歯予防にもなるんです。
リンゴのシャキッとする歯ごたえは、歯茎への刺激として最適で、健康な歯茎作りに役立ちます。果肉は歯についている食べかすを落としてくれる効果もあり、口内の健康に役立ちます。
欧州ではデザートとしてよく食べられることがあり、理にかなう行為です。事実、リンゴは自然の歯ブラシといわれるくらいです。
さらに、丸かじりすることは顎を鍛えると同時に適度な脳への刺激にもなります。