2015りんご生育日記その4
花びらが落ちて、結実している幼い果実は一日に1mmくらい大きくなっています。
花柄が太くなってしっかりしてきました。
私どもは摘花という作業です。
りんごは一つの花そうに5から6の花をつけますが、良いりんごになるのは中心の花だけ。
他は全部落とします。
必要のない場所にある花そうの花は全て落とします。
作業前の状態
そして作業後はこうなります。
果実にする幼果に十分に栄養が行くように、必要のないものは落とすのが主な目的になります。
細胞の数が多ければ多いほどよい果実になります。細胞の数が増えるのは夏までです。その後は増えた細胞ひとつひとつが大きくなることで果実の肥大は進みます。つまり、細胞の数を増やすことが出来ない果実はその後よい果実になりません。
細胞の数を増やす間に制限してあげなければならないのです。だから待ったなし!
頑張ってます!
そうそう、花を落としてしまった花そうは来年のりんご作りに使う枝に成長させて花芽を作ります。
今年の仕事は、今年収穫する果実を作ることと、来年使う花芽を作ること。
今年のことだけ考えていたらいけないんですよね。
ですから、今年実らせる果実の花芽は昨年作ってあったものなんです。
今年の果実のために、そして来年使う花芽のために。急げ!急げ!急げ!
そんな思いで作業しています。
別の角度の写真も付けます。
作業前
作業後