着色管理
久しぶりの投稿になってしまいました。
夜も遅くまで事務所でワクワクする季節です。
今年の夏はとても暑く、長かったですね。急に秋めいたと思ったら、来月末には主力のサンふじも収穫になります。
りんご栽培管理では現在着色管理をしております。もちろん塗料をつかうわけではなく…。
おいしいりんごに成熟させるには日光をたっぷり浴びさせることが必須です。そして寒暖差も必要なんです。
果実に葉が触れていると日光を遮るばかりでなく、気温が下がっても葉に守られて果実そのものが冷えないこともあります。
夜から朝にかけて冷やして、日中たっぷり日光を浴びる。果実そのものの温度差も必要なんです。
というわけで、葉摘み作業です。
こちらが作業前
そして作業後
健全な葉はまだ光合成をしています。光合成で作られた養分は今も多少は果実に蓄えられますが、それよりも来年度に葉が光合成を始めるまでに必要な養分を枝の中に蓄えることのほうが重要な時期です。
つまり、果実には日光がたっぷり当たるようにして、同時に来年使う花芽形成や養分貯蔵に必要な葉は残すという具合なんです。
30年ほど前から省力を目的とした「葉とらずりんご」というものもありますが、嗜好品である以上そこは省力すべきではないのです。後付けの理由で、「収穫時期まで光合成をしておいしい」なんて理屈を考えたようですが、消耗品のような農産物であればそれもよいと思います。ハッキリ言えるのは、日光をたっぷり浴びた果実の方が確実に美味しいということ。そのための努力を私たちは怠りません。決して後付けの理由に流されることはありません。だって小西園のりんごは嗜好品ですから。