受粉作業は肝です
サンふじの花が満開です!
こんなかわいい花なんですよ。ほのかに甘い独特の香りが漂っています。
りんごの花を見ながらレジャーシートでも広げてお花見したい気分ですが、この時期はりんご栽培にとって一つの肝になる大切な時期です。
りんごが実るのに、結実確保は絶対必要です。しかも、ただ確保できればいいものではなく、一つの果実に均等にたくさんの種子が入るように結実してほしいわけです。
私どもではマメコバチを使っています。
りんごの花の時期に生殖活動が盛んになるように調整します。具体的には冷蔵庫に入れて春はまだだと思わせるのです。地域の桜が咲いたころ、冷蔵庫から出して畑に設置することで、ちょうどりんごの花が咲くころ活動が盛んになるようにします。
普段、家の周りでハチに出会うと「ぎゃっ」と思いますが、この時期にりんご畑で盛んに活動しているハチを見ると「ご苦労様」って思いますよ。
さて、そんな大活躍のマメコバチたちですが、受粉作業では補完的な位置づけです。
人工授粉をスタッフの力で行います。ダチョウの羽根でできた大きな毛バタキです。ダチョウの羽根はとてもキメが細かく、たっぷりの花粉を含ませることが出来ます。りんごは自分の花の花粉では受粉しませんので、他の品種の花粉をつけてあげる必要があります。生花粉と冷凍花粉を両方たっぷり含ませて、一気に進めます。
毎年毎年、この作業はドキドキです。雨だとできません。花の時期が涼しすぎると花が揃わず、早く咲いた花だけしかできません。
今年は天候に恵まれました。ホッとしています。
明日からはいよいよ花摘みです。スタッフ総出で頑張ります。
おまけ。
妻がこの地域の名物、「ぼたんこしょう」を家庭菜園で作ってみたいということで、苗屋さんに行ってみました。夏には獲れるかな?楽しみです。