オランダからのお客様
事務所で仕事してたら、作業場からスタッフさんたちの不思議な空気が漂ってきて、外に出てみると外国人のカップルが白い息を吐きながら困った様子で何かを訴えているのです。
どうやら道に迷ってしまったそうで。
聞けば地獄谷野猿公苑でスノーモンキーを見てきて、沓野の「民宿みやま」さんに行く予定が、どういうわけか思いっきり通り過ぎすぎて小西園に来てしまったらしいのです。
なんでそうなるのでしょう?
お互いのアイフォンで地図を出したりしながら、ここから歩いたら1時間はかかるよ、って話になって。
「寒いから送ってあげなよ」ってスタッフさんたちの無言の圧力で送ってきました。誰も「私が行きましょうか?」と言わないところが面白いでしょ。
途中で、彼らがオランダから来たこと、日本には東京から入ってスノーモンキーを見てから大阪、京都、沖縄に行って帰る予定だということを聞き、少し分けてあげたりんごと送ったお礼を現金で渡されそうになったのを「ノー」とカッコよく断って帰ってきました。
そこで思い出したことが。
もう20数年前ですが、中国に旅行に行ったことがあって、ウルムチまで列車で行ったのですが、昼に着くはずが遅れに遅れ、着いたのが深夜。現地でホテルを探す予定だったので困り果てていたら、列車で仲良くなった老婆とその孫が、駅まで迎えに来ていた息子さんに何やら話して、とにかく車に乗れと。ホテルまで行って、価格交渉までして、困ったら電話してこいって番号を渡してくれたことがありました。本当に助かった。
あの時のお礼を全然別の場所で別の人にしたような気になりました。
今日のオランダのカップルも日本で間違えてりんご屋さんに行ったなぁって、あとから日本のことを気持ちよく振り返ってもらえたらいいな。
ところでもう一つ思い出したことが。そういえば私は大学は外国語学部でした。あれ?不思議だなぁ・・・。