2015りんご生育日記その11
昨日(7月24日)のサンふじ
本摘果も間もなく終わります。
決め摘果とも言われている、最終的にどの程度の果実を残すかが決まる作業です。
この作業は、熟練の者でないとできません。落せば落とすほど残る果実は充実します。
ポイントは
大きさ(細胞数は決定しているので、小さいものは肥大が進まないことがわかる)
着果位置(枝にあたって傷が発生することが予想されるものは落とす)
果形(現時点できれいな形でないものは、種の配置に偏りがあり、斜形果となるため落とす)
をまず見ます。よいものだけを残す具合です。
その上で、
適正着果量に制限します。
良いものだけが残った枝も、果実が多すぎると一つひとつが充実しません。
現時点でよいものでも、果実同士の養分競合が発生するため、より条件が良いものを残して、樹勢をみながら最終的な着果量に制限します。
春から落として、落として、落として・・・。
樹上選果、なんて言われるのはそういうわけです。